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川上弘美さんの『某』を読みました。

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ある日突然、忽然と生まれて来る(?)「誰でもないもの」が、「誰でもないもの」ネットワークを知り、大切なものと出会い、少しずつ「人間らしく」なって行き、やがて、死んでいくというお話…。

不思議としばしば「書き手目線」になる小説でした。ベストセラー作家をつかまえて、この言い方も何ですが…。
プロの小説を読んでいる時に、こういう感じを持ったのは初めてだったので、何でなんだろう??

川上弘美さんが迷いながら書いていたのかなぁ。
登場人物の行動、台詞、いちいち、他にベストな言葉や動きはないかなぁと、普通に考えてしまうのです
いやいやホントに何でなんだろう???

人間たちは、いつも誰かのために何かをしていた。

たぶん人間の子どもは、遺伝というシステムによって、おおまかな形を決められている。だから、それぞれの人間は、少しずつことなる形の器となる。

そうなのだ。人間は、この世界に自分が生きているというそのことを、ひどく貴重だと感じる生き物なのだ。

普通のことなんです。普通のことを普通に書くのは難しいのですが、普通のことを普通でないものに語らせようとすることに、これは残念ながら失敗しているのでは…?
奇をてらおうとしているのだけど、登場人物があまりにも普通なので、違和感があり、だから、「自分ならどう書くか」が気になって仕方がなかったのでは。

などと、分析してしまいました。
 人気の本です。読み方が浅かったのかなぁ。

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ポーランドのミステリ小説を読みました。

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『あの日に消えたエヴァ』。切ないタイトル。
幼馴染みのヴェルネルとエヴァ。プロポーズをした直後、幸せいっぱいの2人の前に突如5人組の暴漢が現われ、ヴェルネルは殴り倒され、エヴァはレイプされた挙げ句、行方不明になってしまいます。
それから、10年後。エヴァからのメッセージを受け取ったヴェルネル。エヴァの無事を信じ、救出に向かいます。

命をかけて、今度こそエヴァを守り助けようと必死に駆けずり回るヴェルネル。
そして、もう1人、エヴァを探すため調査を依頼したレイマン調査会社の社長夫人であり調査員のカサンドラ・レイマン。
この2人が軸となって、ストーリーは展開されます。
後書きにもありましたが、「えぇー]」って声が出そうなシーンがあります。

ミステリとしてもとっても面白いのですが、余韻として残るのは、家庭内暴力の悲惨さでしょうか。
後書きによると、ポーランドでは家庭内暴力がとても多いのだそうです。

著者によれば、ポーランドでは年間七十万人から百万人の女性が家庭内で暴力を受けていると推定され、そのうち週に三人のペースで亡くなっているという。

日本でもコロナウイルス感染拡大防止の外出自粛中、家庭内暴力の増加がニュースになっていました。
身近にはないと思いたいですが、外部との接触を断たれ、常に監視され、子供を人質に取られている状況。計り知れない恐怖と絶望。助けを求めたくても、逃げたくても、身動きがとれない…。
家庭は1つの閉鎖空間。どうしたら、そんな女性たちを救えるのでしょうか。

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またまた、ローラ・チャイルズです。

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軽いミステリ(誰かが殺されるけど…)と美味しいものという大好きな組み合わせなので、よく読んでいるシリーズですが、今回、ちょっと驚きの描写が

主人公のスザンヌが2匹の愛犬を散歩に連れて行っているシーン。

まだ朝の早い時間で、近所の人は誰も起きていないようだ。つまり、犬たちが大通りをくんくんやっても、適当な庭に入りこんでも、こっそり用を足しても大丈夫ということだ。

「こっそり用を足しても」…に、かなりショックを受けました
そういう人だったの???と、裏切られたような気持ち。

ウチのマンション前とかでも、犬を散歩させている人が、犬が用を足した後に、ちょろっとペットボトルの水をかけて、去って行くのですが、はっきり言って、意味ないですからって思う。あんな少しの水では。
大きなホースでゴーゴー流すくらいしないと、ニオイは消えません。
ウチで用を足してから、散歩に連れ出すのが、本当のしつけ&ルール。
自分のウチではさせないで、人のウチの前ならいいの?って、飼い主に対して腹立たしく思います。

怒りを静めて、食べ物に…。
ランチパックのサバマヨを大急ぎランチの時に見つけてから、リピートしてます。

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サバ好きなので、普通に美味しい
必ず一緒にスイーツ系も買ってしまうのですが、このモンブランも美味しかったです。

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先日、島本理生さんの本の感想をブログに書いたら、記憶のーとのkarioさんがちょうど同じ島本理生さんの『あなたの愛人の名前は』を読んでいらっしゃるとのことで、わたしも真似して借りました
(リンクを貼ったページは島本理生さんと全然関係ないです。karioさん、すみません!)

『あなたの愛人の名前は』
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タイトルにはドキッとさせられましたが、読後感はほのぼのしました。このタイトルからほのぼの、読んでみないと伝わらないですね。

短編6編が収められています。
大人だって、いや、大人だからこそ、悩み迷い惑う…。自分の気持ちも、そして自分の近しい相手の気持ちも本当のところはわからない。「本心」って何? それがわかれば悩みのほとんどは解消されるはず。

『あなたは知らない』は婚約者と同棲している瞳の視点。ふとしたことから浮気をするのですが、浮気と呼べるのか?という…。ラストは爽快でした。

『俺だけが知らない』はその瞳の浮気相手、浅野さんの視点。これも切ない。

俺には瞳さんの気持ちが分からない。女の人がどれくらい浮気相手に優しいのか統計を取るわけにもいかない。怒るとか泣くとか、そういうものが全然なくて都合だけがいい関係の奥にあるものは不透明すぎて、時々、思考が止まる。

わたしが一番好きだったのは『氷の夜に』です。
奥手で真面目、男気のある和食店の店主、黒田さんと黒田さんが『彼女』と心で読んでいる女性(常連なのに名前さえ聞けない)が心を通わせていくお話。

6編読み終えると不思議に元気が出てきます。

ランチはスタバのテイクアウト。ローストビーフフォカッチャとコーヒーフラペチーノ。
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のんびりの休日です。

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久しぶりに近藤史恵さんです。

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やっぱり好きだなぁ

主人公は27歳の岩居久澄(いわい くすみ)。現在、引きこもり中。
そんな久澄に、父方の祖母しのぶさんからアルバイトの話が舞い込みます。知人からいただくお芝居のチケットを無駄にしないよう、代わりに行って、感想を伝えて欲しいというもの。チケット以外に日当5,000円、交通費、諸経費も出してくれる…。
(えー!! やりたい! 久澄ちゃん、いいなぁ。)

しのぶさんのアルバイトで歌舞伎やオペラに出かけるのですが、いつも決まって出会う紳士が。プラスちょっとしたミステリも。紳士の堀口さんもじゅうぶんミステリですが

久澄はニートであることにコンプレックスを持っているのです。

嘘をつきたい気持ちも、見栄を張りたい気持ちも、親を安心させたい気持ちも、全部わたしの中にある。
それをしない理由はひとつ。嘘をついてしまえば、その先ずっと嘘をつき続けなければならないからだ。


これは強さだなと思います。わたしだったら、見栄を張って、小さい嘘を付いてしまいそう。

友人から、働いていないことや、恋人がいないことを責められた久澄に怪紳士の堀口さんがかける言葉。

「ひとつ覚えておくといいですよ。誰かがあたなたを責めようとして発することばは、自分がいちばん言われたくないことばですよ」
「だから、あたなが傷つく必要はない。傷ついているのは、そのお友達です」


その言葉から、友人が傷ついていることに気付く久澄の強さ。
そう、久澄は芯が強いのです。だからこそ、折れてしまったのですね。あることで…。

ストーリーももちろん良かったですし、歌舞伎やオペラ、演劇にも興味が湧く小説でした。
そういえば、わたしも「日本人で良かった」とか言いつつ、歌舞伎を見たことがないのです。
人形浄瑠璃はむかし、いただいたチケットで見たことがあるのですが、見事な爆睡ぶりでした…。

そんな今日のコンビニおやつ。
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果肉は思っていたより少なめでした。ゴロゴロ入っているのを想像していたので

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