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『老婦人マリアンヌ鈴木の部屋』荻野アンナ

青い壁、キューピッドが描かれた天井、まるで美術館のような設えの八畳間。その部屋に置かれた介護ベッドに横たわっているマダムことマリアンヌ鈴木。
離婚を機にヘルパー2級の資格を取得、訪問介護の仕事でマダムのお世話することになったモエ。
モエの姪のクリコ。
マダムの娘でもうすぐ定年を迎えるエリ。
モエが所属している会社「スマイル光」の社長で「幸せ認定アドバイザー」のトチ中野。

それぞれ全くタイプの違う女性たちですが、みんな「幸せ」になりたくて、「幸せ」を模索しながら、こけてもこけても立ち上がってたくましく生きていく…という。

彼女の名刺には「幸せ認定アドバイザー」とあるが、資格として根拠のあるものか、誰も知らない。質問する者があると、トチは必ず「グラストンベリー」という地名を出してくる。英国屈指のパワースポットで、ヒーリングやアロマテラピーのメッカである。現地で修行をしたと明言しないところを見ると、観光で行ったのかもしれない。

こういうスピリチュアルな雰囲気を語る人、今の時代に多そう~。弱っていると引っかかるかも…。

ちょっとお話自体が突飛過ぎるところもあって、わたしはあんまりはまりませんでした。
でも、介護のことや、働いていて時間がないから…と、お金で介護を人に頼んでいることを後ろめたく思うエリの気持ちは、ちょっと胸に刺さりました。


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comment iconコメント ( 2 )

いやー、身内の介護は割り切ってお金で解決した方がいいと思っている、わこです。
ワタクシは親の介護では介助者にカウントしないでほしいとお願いするつもりですし、親にも犯罪者にしたくなかったら、利用できるサービスはすべてお金で解決してほしいとお願いしてあります(^_^;)
身内だからこそ、しんどさは行き詰まって虐待しそう。そこまでいかなくても、多分、言葉の暴力は止められなさそうな気がしてなりません…
後ろめたさよりも、こんなはずじゃなかったと思わないようにしたいものですね。

名前: わこ [Edit] 2021-04-20 21:16

Re: タイトルなし

わこさん;

そうですよね。
わたしも無理をしない介護が1番いいと思います。
ストレスで自分がダメになりそう(^^;)
小説中のエリさん。普段は仕事、でも、ちゃんと毎週末に会いに行って、あれこれ話を聞いたりして、全然悪くないんです。
唯一の楽しみが週末のスーパー銭湯と立ち飲み。
そんなささやかな気分転換なのに、ふと罪悪感を感じてしまうんですよね…。
それがねー。いざ、自分も介護する立場になったら、そう感じてしまうのかなーと思って、切なくなってしまったんです(^^;)
今のところ、元気でいてくれる両親に感謝です(*^^*)

名前: [Edit] 2021-04-21 07:46

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