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『教皇のスパイ』ダニエル・シルヴァ

ガブリエル・アロンシリーズ

ローマ教皇パウロ七世が亡くなります。週に一度、個人秘書のルイジ・ドナーティ大司教が出かける夜に。
心臓を悪くしていたとはいえ教皇の突然の逝去に不穏なものを感じたドナーティ大司教は、教皇とも深いつながりがあった友人のガブリエル・アロンに助けを求めます。

ちょうどその頃、ガブリエルはヴェネツィアでモサド長官就任以来、初めての休暇に入ったところでした。
愛妻キアラがなんとしても心身ボロボロのガブリエルに休暇を取らせるため、何ヶ月も前から準備を始め、首相に訴え、やっと漕ぎ着けた休暇だったのですが…。あえなくヴァチカンの騒動に巻き込まれてしまいます。

スパイ小説として、相変わらず存分に楽しめます。
が、カトリックとユダヤの根深い問題について、小説を超えて考えさせられました。今の日本は、宗教で殺し合うということは、考えられない、というか、わたしにはそういう問題が身近には感じられません。
けれど、祖父母をガス室で殺されているガブリエルを含めて、ユダヤ人の心から消えない、生き残っている自分に対してのやるせない思いや、ユダヤ人を貶めたいという悪意との戦い。

キリスト教でもユダヤ教でもないわたしにはどちらがどうということはできません。それぞれの宗教のこともよくわかっていませんし。
けれど、ストレスや不安を感じた時、優位に立つために、他を貶めるというやり方は大昔から人間が「保身」のために使う技なのでしょうか。

コロナウイルスが世界中に広がっている今、アジア人というだけで、襲撃されている映像を目にします。
不安を自分で消化できなくなった時、外部に攻撃相手を探し始めるのでしょうか。これが、ひどくならなければいいのですが…。
オリンピックが無事に開催され、感動に溢れ、アジアに向けられる目が温かいものに変われば…、と願います


ちょっとお口直しに。
先週かな、おやつに食べたPascoの「瀬戸内産レモンのタルト」。
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表面が袋の内側にくっついて、ちょっと見苦しくなってしまいました
でも、これが期待以上の美味しさで。ケーキ屋さんのチーズケーキのようでした。


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comment iconコメント ( 2 )

この季節は柑橘系のスイーツですよね♪
しっとりさっぱり爽やか~な感じが伝わってきます^^

アジア人に対する差別、
アメリカにたった10ヶ月間いただけでも少し感じました。
(人口10万人の小さな町だっただけに)
店員の態度が白人の時と違うんですよね。

襲撃事件、腹が立ちます。
襲撃した所で何も変わらないし、解決にもならない。
ただ自分の欲求を満たしているだけ。
愚かで情けないかぎりです。

名前: ナクペンダ [Edit] 2021-06-09 17:45

Re: タイトルなし

ナクペンダさん;

すでに夏バテしかかっています!
そのせいか、やたらと「レモン」という文字が目に飛び込んで来ます(^^;)

人種差別は表面上、落ち着いてきたように見えて、消えてはいないことが何かの拍子によくわかりますね。
アメリカの小さな町…。都会と比べて、差別意識が強そうです…。

白人の中にも優劣があり。差別を訴える黒人も、アジア人のことはさらに低く見ているようですし…。
嫌いでもいいから、蔑んでもいいから、心の中に、その思いはとどめておいて欲しいです。
暴力に走らないで欲しい…と、ただただ祈るような気持ちです。

名前: [Edit] 2021-06-10 19:35

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