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本の扉に。

「魚が言いました・・わたしは水のなかで暮らしているのだから あなたにはわたしの涙が見えません
 魚説・・只因為我活在水中、所以你看不見我的涙」

お父さんの王璇の詩だそうです。

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主人公の台湾人、葉秋生が大人になるまでの青春小説であり、その家族の大河小説であり、殺されたおじいさんの犯人は?というミステリーでもあり。

わたしはかつて東洋史を勉強していたことがあったのですが、その時、台湾の二二八事件をテーマに卒業論文を書きました。当時は、本省人側(もともとの台湾人)からの目線で台湾について論じたのですが。

『流』で外省人側の痛みや悲しみを知りました。当事、貧しい大陸の人たちにとっては大志も大義もあるはずがなく、共産党でも国民党でもどちらでもよく、たまたま付いた側がこっちだったというだけ・・・。

主人公が成長していく過程、やがておじいさんを殺した犯人に思い当たる過程で冒頭の詩がどんどんどんどん切なさを増していきます。

「どうしようもないことはどうしようもない、わからないものはわからない、解決できない問題は解決できない。それでもじっと我慢をしていれば、その出来事はいずれわたしたちのなかで痛みを抜き取られ、修復不能のままうずもれてゆく。」



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