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『ひかりのあしおと』と『ギンイロノウタ』の2編が入っていました。
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2作ともとっても怖くて重い小説でした。
周囲にうまく馴染めない不器用さから逃れるため、現実から逃避して、自分の中に理想の世界を作り出そうとする行為。
主人公にとって、何が現実なのか、空想なのか…。

『ギンイロノウタ』の冒頭。

「私が”化け物”だとして、それはある日突然そうなったのか、少しずつ変わっていったというならその変化はいつ、どのように始まったのか……考えれば考えるほど、脳は頭蓋骨から少しずつ体の内へと溶け出していき、その中を漂いながら、ぼやけた視界で必死に宙に手を彷徨わせる。」

父親や周囲の顔色にいつも怯えている母親は、主人公の前で「オカアさん」から突然「アカオさん」に変身する。
「母は皮膚でできた細長い袋で、普段は白い乾いた表面を出しているが、何かのきっかけで、それがぐるりと裏返しになるときがあるのだった。」

私も転校生を2回やっているせいか、他人の目を意識したり、失敗を恐れる傾向があります。
出来上がった集団の中で仲間に入れてもらうためには、自我を奥に押し込んで、「わたしは良い人です」というアピールをしなくてはいけません。自分に自信がある人は別。でも、自分に自信がなければ、集団の周りで右往左往するしかない!

というくだらないことをやっていたなぁと、今ならわかります
今も、そういう卑屈さを完全には払拭できていないなと思いますが、あきらめるということもありだなと気付きました。
以前よりずっと生きやすくなったと、思います。



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