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『たゆたえども沈まず』原田マハ

「たゆたえども沈まず」とはパリのことだそうです。
セーヌ河の氾濫に幾度も苦しめられたパリ。そのたびにより美しく再建されたとか。

いつしか船乗りたちは、自分たちの船に、いつもつぶやいているまじないの言葉をプレートに書いて掲げるようになった。
----たゆたえども沈まず。
パリは、いかなる苦境に追い込まれようと、たゆたいこそすれ、決して沈まない。まるで、セーヌの中心に浮かんでいるシテ島のように。


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まだ印象派がパリでおぞましいものと蔑まれていた頃、そして、かのゴッホもまだ無名の画家の頃。そんな時代、日本人画商、林忠正とゴッホの弟で同じく画商のテオドルスがパリにゴッホを認めさせるために挑む壮大な小説です。

パリに蔑まれているものたちが「たゆたえども沈まず」と荒れ狂う波にどれだけ翻弄されても、ひとつの信念を持ち続けて闘い続けます。
原田マハさんの小説にはいつもとても魅力的な架空の人物が登場しますが、この小説に登場する加納重吉もとても良い塩梅です。林忠正の後輩で右腕として、パリで林とテオを温かく支え続けます。

わたしにとっては「ゴッホ」という名はすでに超有名な画家でした(当然ですが)。約30年前、東京であの「ひまわり」をすごい人人人の中、見に行った記憶もあります。

でも、ゴッホについてよく知らなかったので…。この小説を読んで、時代背景や絵が描かれた背景を知り、今、あらためてゴッホの絵を見てみたくなりました。

芸術というのは背景を知ると知らないでは見方が全然違うのですね。好き嫌いだけで見るのもいいけれど、背景を知ることで、見方が変わるというのも事実です。より感動も深まるでしょう。
それが「教養」ということなのでしょうが。「無知」なわたしは薄っぺらいなぁと。



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関西在住のアラフィフ会社員です。
「のんびりゆったり楽しく暮らす」生活に憧れています。今はまだ修行の日々です。

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