FC2ブログ

『大いなる過失』M・R・ラインハート

解説によると、著者は1876年米国ピッツバーグ生まれ。20世紀前半に活躍した女流ミステリー作家とのこと。
数多くの著作があるにも関わらず、クリスティなどと比べると日本語の翻訳版は少ないようです。わたしはこの作品ではじめて知りました。

001_20190527205757901.jpg

『大いなる過失』(原題:『The Great Mistake』)は1940年の刊行ですが、翻訳されたのは2018年。
その内容ですが、全く古臭さはないです 現代小説のような科学捜査で事実が次々に明らかになるというスピーディさはありませんが、これぞミステリー小説よね、という醍醐味は満載です。
怪しげな登場人物はたくさんいるのですが決定打がなく、最後の最後まで(文字通り)犯人はわかりません。
頁をめくる手、止めたくても止まりません。忙しい時は手を出さない方がいいかも

また、これも解説からですが、彼女はH.I.B.K派(Had-I-But-Known)の先駆者とも言える作家だそうです。「もし知ってさえいたら」派。長年のミステリーファンですが、こういう書き方に派閥名が存在することをはじめて知りました。

主人公パット・アボットの回想で語られるこの小説には随所に「あの時、わかってさえいたら」が出てきます。
その度に、読者のわたしは「えー!? 何のこと? 誰のこと?」と小説世界に引きずり込まれていきます。

ストーリーは、パットが回廊邸(クロイスターズ)という名前のお屋敷の女主人モード・ウェインライトの秘書として過ごした半年ほどの出来事。このお屋敷で殺人事件が起こります。登場人物たちの過去が交錯し…。誰も彼もが怪しく思えて来ます。

この時代の風俗や慣習、男女の関係などが、活き活きと描かれていて、また、パットの恋の行方も気になるというまさにエンターテイメント満載の小説でした。


↓↓↓クリックしていただけると嬉しいです(^^)
にほんブログ村 ライフスタイルブログ のんびり暮らしへ
にほんブログ村


関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

月

Author:月
関西在住のアラフィフ会社員です。
「のんびりゆったり楽しく暮らす」生活に憧れています。今はまだ修行の日々です。

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
フリーエリア
リンク
QRコード
QR