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高殿円さんの『グランドシャトー』を読みました。

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舞台は大阪京橋のグランシャトーをモデルとした「グランドシャトー」というキャバレーで生きるルーと真珠の物語。

かつて、すべての城は男のために建てられた―、そうねえさんは言った。

冒頭の一文。ここから一気に小説世界に引き込まれました。
時代は1960年代から始まります。ねえさんは真珠、グランドシャトーの押しも押されもせぬ№1ホステス。
一方のルーは家庭の事情で17歳で大阪に流れ着き、水商売を転々とした後、グランドシャトーで真珠と出会います。
ここから約50年の時を経て、ルーと真珠はどう生きるのか。

女性が男性の庇護なしに生きていくのは、非常に難しいのですが、果敢に生きるルーはとてもたくましくて素敵です。
現代も、「女性の活躍推進」と大声で唱えるのは男性で、でも本当に戦力とは思っていないことが見え見え そこは「男の場」だから。
「活躍の場」は男性、女性関係なく各個人で考えるもの。

ルーの言動、行動は上沼恵美子さんを彷彿とさせます。男女関係なく頭が切れる人は、自分の活躍の場をちゃんと見出すことができるのですよね。

小説舞台が京橋ということで、知った地名、地域がたくさん出てくるのも、なんだか嬉しい。
真珠とルーが暮らすのは中崎町の長屋。天神橋筋商店街で買い物したり。バスで源八橋を渡って通勤したり。情景が目に浮かぶので、まるで一緒に歩いているかのようでした。

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